林檎の街で暮らしてます

日々のこと、ペットの犬やネコのこと、心おもむくまま綴ります

始動

祖母は息子が書いた手紙を持って旅立っていきました。

祖母が他界したのがもうかなり前だったような、

それにも関わらずまだ生きているような、

なんとも不思議な感覚でおります。

 

息子は、無言で、ブッダを読み返しておりました。

新装版 ブッダ 全14巻

生命とは何か

なぜ生きるのか

なぜ死ぬのか

ママ、ここだけでも読んだらいいよと差し出された最終巻。

深く心に沁みました。

 

今日からまた始動です。

世界は美しい……

 

 

 

風やとくらむ

昨日からやっと少しずつ春めいてきました。

ほおを吹き抜ける風の芯がぬるくなったように感じます。

雪解けの水音を聴いていると、

立春の歌なのでホントはちょっと違いますが、

袖ひちてむすびし水のこほれるを春立つけふの風やとくらむ

がぴたりと気分です。

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通常より1.5m程高くなった歩道を今日も元気にパトロール。

 

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山と化したご近所の雪捨て場。

無理矢理登らされてテンションが下がる、降りたくてしょうがない方↑と

山はとりあえず登っておきたい飼い主。

それにしても奥は学生さん用のアパートですが、二階から出入り出来そうですね。

 

こうしてる内に日付が変わって三月になりました。

君が朱なるてぶくろに

雪もうすらにとけゆけり

春もうすぐです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

渋滞 

雪で交通が麻痺しています。。。

息子の小学校はスクールバスで通ってくる子も大勢いるのですが、

交通渋滞でバスが到着できず、

全員が揃ったのが3時間目だとか。

特別措置で明日は10時半登校だそうです。

私も夕方車を運転したのですが、

30分で600mほどしか進まないため、

用事を断念して帰って来てしまいました。

朝と夕方、一番混雑する時間帯ではありますが、今年は特別です。

 

 春よ来い、って呼び寄せたくなります。

みいちゃんか、ゆみちゃんと大声で合唱しようかしら。

 

歌と言えば、この曲を最近ラジオでよく耳にします。

分かるなー。



津軽恋女(新沼謙治)

そしてこれが歌詞にでてくる津軽の海。

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 背後に白神山地を擁する深浦町です。

 

応援団

東北大の受験生応援をyoutubeで見つけました。

こういうことを一生懸命(しかも団長、伝統の裸足)出来るまっすぐな姿勢、

この大学受験してよかったって、入りたいって受験生はきっと思うはず。

合格発表のお祝いより、受験前日のこういう応援って背中を押してもらえますよね。

今朝我が家近く大学にも、沢山の受験生がおりました。

みんな、頑張れ。彼らの背中にそっとエール。


東北大学受験生応援

 

それぞれの思い

今日は早朝から仙台へと行ってきました。

そういえば明日から国立大学の2次試験ですね。

たくさんの受験生を仙台駅で見かけました。

新幹線の斜め前で

数ⅢCのノートを食い入るように見ている少年の緊張した面持ちに、

自分の受験時代を思い出しました。

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駅では雪と強風の中、

東北大の学生さんが受験生のために、頑張れ、絶対合格できると

大声でエールを送っていました。

寒い中、みんな優しい。

なんだか受験生の親になった気分で、

この子たちを励ましてくれてありがとうとお礼を言いたくなりました(笑)

 

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地元の高校も発見。

新幹線出口で受験生のためにこちらも頑張っておりました。

 

ああ、私もそういえばこうやって励まされたなあ、

これ食べて頑張れってチョコレートをもらったな。

 

けっして上手くいかない世の中だけど、

悲も怒ももちろん溢れているけど、

たくさんの希望や善意が交差する駅構内で、

ほっと心が暖かくなる。

 

頑張る受験生にどうか素晴らしい春が来ますように。

雪雪雪

会う方、会う方、皆雪の話です。

これでもかという積雪、吹雪に、列車、高速道路、県道、運休通行止めが

連日もう当たり前のような感じになってきました。

車に乗ると、ホワイトアウトで行くも(追突する)止まるも(追突される)

できない状態。

この中、北国の住民はぼそぼそと文句をいいつつ、早朝から雪片付け、

圧雪、凍結に寄る摩擦度係数0のスリル満点の通勤通学、

もう本当に皆じっと耐えて、春を待っている日々です。

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息子の学校近く。もう1階はほぼ雪に埋もれています。

 

そんな大変な毎日ですが、今日は5日ぶりくらいに晴れて、

郊外で素敵な風景に出会いました。

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雪が大変だとか、そういうことが全てどうでもよくなってしまう景色。

 

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心が洗われました。

 

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除排雪が追いつかない道路で帰り道は大渋滞でしたが、

爽やかな気分で帰宅しました。

明日は、5時起きで仙台日帰りです。

それではおやすみなさい。

 

  

 

パパ・ユーア クレイジー

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パパ・ユーアクレイジー (新潮文庫)

サローヤン著、伊丹十三

高校生の頃から今まで何度読み返したか分からない大好きな本。

読む度に新しい発見があって、はっと感銘を受ける。

対等よりもほんの少し上から、愛情と敬意を持って見つめる父親の息子への目線。

波の音が全編を通して聞こえる素敵な小説です。

お気に入りの箇所があり過ぎて困るくらいですが、一部分をご紹介します。

 

 

「さて」僕の父が言った。「私がお前に知っておいてほしいのは、私はこの草を抜いているけれども、それでも、こいつらに感嘆しているということなんだ」

 中略

「雑草はずいぶんひどい罰を受けている」僕の父は言った。「でも、ちょっと背を向けると、もう生えている。いつものように、静かに、取るに足らぬ風情で、誇らず、尊大ぶらず、自分が攻撃された回数など気にもかけずに生えているんだ。実に何度眺めても美しいものなのさ」

 

 

なんだか宮沢賢治雨ニモ負ケズに通じるものを感じます。

ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
サウイフモノニ
ワタシハナリタイ

静かなで柔らかな強さに憧れます。

 

上の図画は、これも父さんが大活躍する痛快なお話。

すばらしき父さん狐 (ロアルド・ダールコレクション 4)