数年ぶりに弘前さくらまつりに行って参りました。
よく言われますが、
混んでいるし、いざとなったら出掛けられるからと、
地元に住んでいると案外足が向かないものですね。
桜花爛漫を少し過ぎた後で、お堀には花筏が広がっていました。
花は盛りを見るものかはと、兼好法師も書いておりますが、
美しく輝く前の淡いかすかな光や、
消え失せる際の残像により心が引かれます。
桜色に 衣は深く 染めて着む 花の散りなむ のちのかたみに 紀有朋
不来方(こずかた)の お城の草に 寝ころびて 空に吸はれし 十五の心 石川啄木
西堀にはボートが浮かび、うららかな津軽の春です。