ユンディ・リ 六ヶ所スワニー②
今回初めてユンディ・リの演奏を生で聴いたのですが、
彼の音にはやはり世界で通用するスター性が備わっていると思いました。
音色はもちろん綺麗でしたが、
もっと磨かれている人もいるだろうし、
(お遊戯みたいなピアノしか弾けない素人がもの凄く上から目線で申し訳ないのですが)
もっと隙のない超絶技巧のテクニックを持った人も、
人の心を震わすような情感溢れる演奏をする人も、
世界には(無名有名含めて)沢山いることでしょう。
それでもユンディ・リが賛否両論ながら世界中で需要があるのは、
彼の奏でるピアノが格が違うからなのだと感じました。
巧いとか好みとかを超越した器の大きさ。
もちろん恵まれた容姿も人気に拍車を掛けているのでしょうが、
それだけではここまで活躍することはできないでしょう。
そして帰り道、考えました。
自分も頑張らないといけないな、と。
私よりも若い彼が今までの人生でピアノに注いだ、
濃密で孤独で過酷だったであろう時間に思いを馳せた時、
いかに自分が甘いのか、これから自分は何を成し遂げられるのか、
もっと自分の人生に真剣に正面から取り組もうと思いました。
余談ですが、前日は大阪でリサイタルだったそうで、
リサイタル、移動と相当の疲れが溜まっていた中、
あれだけのクオリティの演奏をするのは、
なかなかできるものではないと改めて感心しました。
また公演終了後、息子とホール周辺を散策していたら、
ちょうどユンディが裏口からタクシーに乗り込むところに出くわしました。
おばさま、お姉様がたの歓声をうけて、
微笑みながら足早にタクシーに乗り込むサングラス姿のユンディは
ピアニストというより香港スターのように見えました。
またすぐ飛行機で移動のようです。
帰り道、息子は爆睡。
帰宅後、1時まで定期考査の勉強をしておりました。