パパ・ユーア クレイジー
高校生の頃から今まで何度読み返したか分からない大好きな本。
読む度に新しい発見があって、はっと感銘を受ける。
対等よりもほんの少し上から、愛情と敬意を持って見つめる父親の息子への目線。
波の音が全編を通して聞こえる素敵な小説です。
お気に入りの箇所があり過ぎて困るくらいですが、一部分をご紹介します。
「さて」僕の父が言った。「私がお前に知っておいてほしいのは、私はこの草を抜いているけれども、それでも、こいつらに感嘆しているということなんだ」
中略
「雑草はずいぶんひどい罰を受けている」僕の父は言った。「でも、ちょっと背を向けると、もう生えている。いつものように、静かに、取るに足らぬ風情で、誇らず、尊大ぶらず、自分が攻撃された回数など気にもかけずに生えているんだ。実に何度眺めても美しいものなのさ」
ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
サウイフモノニ
ワタシハナリタイ
静かなで柔らかな強さに憧れます。
上の図画は、これも父さんが大活躍する痛快なお話。