林檎の街で暮らしてます

日々のこと、ペットの犬やネコのこと、心おもむくまま綴ります

知らなかった世界を覗いてみる

普段私は人の趣味に干渉もしない代わり、関心もないという感じで、

意識しないとあまり自分の興味のある範疇以外に手を伸ばそうとしないのですが、

昨日、自分が一生出会わなそうな分野の漫画を偶然読みました。

 

ハルロック(1) (モーニングコミックス)

ハルロック(1) (モーニングコミックス)

 

 電子工作が趣味の女の子が主人公のお話。

 

私にとって秋葉原は、

筑波エクスプレスのターミナルステーションがある街でしかないのですが、

なるほどこういう人たちが集うわけだ…と。

「萌え」ばかり強調されて、ちょっと身を引いてしまうところがあったのですが、

秋葉原の本来の一面というか、本当に開眼でした。

 

それにしても、おたくと括られる「電子工作者」による作品の延長線上に、

普段私が当たり前に享受している、便利な電化製品があるのだなと思うと、

彼らって凄いんだなと感心してしまいました。

スティーブ・ジョブズも電子工作ではないですが、この部類の方ですよね。

 

偏見や無関心により、私は日々色々な事を見逃しているのだなと思います。

当然、水たまりは避けて歩く。

でも、小さい子供は勢いよく飛び込んで、水しぶきで大喜びしますね。

(最近の子供はおりこうさんが多いから、しないのかもしれませんが)

そこまでできなくても、覗いてみたら、

アメンボウがいるかも知れないし、

雨上がりの青空が映っているかもしれない。

知らなかった世界は、意外にも鮮やかな色彩を持っている。

固まっちゃいけない、とそんなことを思った漫画でした。

 

軽井沢

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週末は用事があり軽井沢町に出掛けてきました。

東京から新幹線で一時間。訪れるのは2回目ですが、あっという間です。

 

 浅間山ははっきり見えませんでした。

真ん中の雲がかかっているのが浅間山

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 日本の高級避暑地として有名ですが、それはホテルがたたずむエリア中心で、

町自体は山間の静かな町で、

一般に言われている軽井沢のイメージとはまったく異なります。

 

駅を挟んで二つの軽井沢の対比が際立ちます。

一つは古くからある軽井沢町。上の景色の麓にひっそりと家々が立ち並んでいます。

 

もうひとつは都会の人の軽井沢。

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 こちらは駅隣接の巨大なショッピングモールです。

足が疲れる程の広大な土地に溢れる程の商品が並んでいます。

今は一年に数回のみのプレミアムセールが始まったばかりで、大混雑でした。

写真は午後7時ころなので大分緩和されていますが。

 

きらびやかな大量消費社会。

 

10.27付けの天声人語を思い出しました。

1日を1.25ドル未満で暮らす極度の貧困に、今も8億を超す人があえぐ……

数字はどれも厳しい。現実を顧みるとき、市場経済のもとで「勝ち組」が華やぐ反映は、虚飾となって色あせる

 

ショッピングも楽しいですが、

何が必要で不必要なのかよく考え、流されないようにしたいです。

 

この日は震える程寒く、熱いコーヒーがとても美味しかったです。

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夏目漱石 三四郎

三四郎

三四郎 (新潮文庫)

三四郎 (新潮文庫)

 

 

真っ直ぐで、要領が悪くて、

色々なことを深く考えて、逡巡してしまう。

出てくる言葉は、伝えたいことのひとかけら程しかなくて。

 

夏目漱石の小説には、不器用で一生懸命な人間がとても多いですね。

 

秋の空を見上げると、

美禰子がつぶやく、ストレイシープ を思い出します。

『迷子の英訳を知っていらしって』と言って三四郎に教えた言葉。

私の中でこの青春物語は、ドストエフスキーの白夜と並ぶ究極の恋愛小説です。

 

三四郎の美禰子への思い。

美禰子の気持ちはこの小説の中で曖昧でとらえどころがないのですが、

私は三四郎に惹かれていたのだと確信しています。

彼は自分の理想のタイプでは全然ないのに、それでも気になってしまう複雑な女心。

思わせぶりな態度をとったり気のない振りをしたり。

今も明治の時代も変わりませんね。

 

結婚を決めた彼女が、三四郎に消え入るようにつぶやく台詞。

「われは我が咎を知る。わが罪は常に我が前にあり」

美貌も才能も全てが揃ったこわいもの知らずの若いおじょうさんに終わりを告げ、

大人の女性になっていく美穪子が印象的です。

三四郎のほろ苦さもなんともいえない 。

 

私は美穪子の容姿をいつも彼女とオーバーラップさせてしまいます。

睦奥宗光夫人 陸奥亮子

知性と美貌を持った貴婦人。

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(画像はお借りしました。ウィキペディア)

 

こちらは三四郎と美穪子が初めて出会う東京大学、三四郎池。

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この出会いの場面もとても好きです。

今夏、所要で行った時の写真ですが、カラスが多い多い…。

 

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Do It Anyway

マザーテレサが感銘を受けたと言われる有名な詩。

目にする度に、いつも内省を促されます。

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逆説の10か条   ケント キース   (一部省略)  

 

人はしばしば理不尽で、無分別で、自己中心的である。

それでも、人を愛しなさい。

 

良いことをしても、自分勝手な下心からだろうと

人は非難するだろう。

それでも、良いことをしなさい。

 

成功すれば、まやかしの友人と真の敵ができるだろう。

それでも、成功しなさい。

 

今日良いことをしても、明日には忘れ去られるだろう。

それでも、良いことをしなさい。

 

正直さと率直さは自分を無防備にするだろう。

それでも、正直で、率直でありなさい。

 

何年もかけて何かを作り上げても、

一晩で壊されてしまうかもしれない。

それでも、作り上げなさい。

 

本当に助けが必要な人でも、

助けようとすると襲ってくるかもしれない。

それでも、人を助けなさい。

 

持てる最高のものを世の中に与えても、

ひどい仕打ちを受けるかもしれない。

それでも、持てる最高のものを世の中に与えなさい。

 

Do It Anyway

 

 People are often unreasonable, irrational,and self-centered.  Forgive them anyway.

 

 If you are kind, people may accuse you of selfish,ulterior motives.  Be kind anyway.

 

 If you are honest and sincere people may deceive you.  Be honest and sincere anyway.

 

 What you spend years creating,others could destroy overnight.  Create anyway.

 

 If you find serenity and happiness, some may be jealous.  Be happy anyway.

 

 The good you do today, will often be forgotten.  Do good anyway.

 

 Give the best you have, and it will never be enough.  Give your best anyway.

 

 In the final analysis, it is between you and God.  It was never between you and them anyway.

                  this version is credited to Mother Teresa

 

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雨、雨

今朝は息子に付き合って4時半起床。

急いでストーブを点け、まずは紅茶を1杯。

 

早起きしただけでなく、

今日は学校に登校する時間がいつもより1時間遅いそうなので、

いつもと違い朝はゆっくり。

お弁当は主人の分のみ。

息子はサンドウィッチがよいそうで、

学校に行く前にスターバックスで調達することにしました。

 

スタバで

サーモン&クリームチーズベーグルとクラブハウスサンドウィッチ

それにフルーツクラッシュ&ティーを注文。

 

長いレシートが出てきて、店員さんから

レシート記載の番号を入力して、

ネットでアンケートに答えるとトールサイズのドリンクが無料になるんです、

珍しいですよ。

と教えてもらう。

初めて見ました。

今日はもういいことがあったわ、とちょっと嬉しくなる。

 

今日はこれから、歯科、駅に行って切符を予約などなど。

単語帳もう一冊やりたいし、

雨の一日ですが忙しくなりそうです。

 

それにしても雨という漢字、絵画的ですね。

じっとみつめていると、窓辺から雨を眺めているように感じます。

好きな漢字の1つです。

英語でも、rainはにごりのない美しい響きで好きです。

 

今日も一日頑張ります。

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ユンディ・リ 六ヶ所スワニー②

今回初めてユンディ・リの演奏を生で聴いたのですが、

彼の音にはやはり世界で通用するスター性が備わっていると思いました。

 

音色はもちろん綺麗でしたが、

もっと磨かれている人もいるだろうし、

(お遊戯みたいなピアノしか弾けない素人がもの凄く上から目線で申し訳ないのですが)

もっと隙のない超絶技巧のテクニックを持った人も、

人の心を震わすような情感溢れる演奏をする人も、

世界には(無名有名含めて)沢山いることでしょう。

 

それでもユンディ・リが賛否両論ながら世界中で需要があるのは、

彼の奏でるピアノが格が違うからなのだと感じました。

巧いとか好みとかを超越した器の大きさ。

もちろん恵まれた容姿も人気に拍車を掛けているのでしょうが、

それだけではここまで活躍することはできないでしょう。

 

 

そして帰り道、考えました。

自分も頑張らないといけないな、と。

私よりも若い彼が今までの人生でピアノに注いだ、

濃密で孤独で過酷だったであろう時間に思いを馳せた時、

いかに自分が甘いのか、これから自分は何を成し遂げられるのか、

もっと自分の人生に真剣に正面から取り組もうと思いました。

 

 

余談ですが、前日は大阪でリサイタルだったそうで、

リサイタル、移動と相当の疲れが溜まっていた中、

あれだけのクオリティの演奏をするのは、

なかなかできるものではないと改めて感心しました。

 

また公演終了後、息子とホール周辺を散策していたら、

ちょうどユンディが裏口からタクシーに乗り込むところに出くわしました。

おばさま、お姉様がたの歓声をうけて、

微笑みながら足早にタクシーに乗り込むサングラス姿のユンディは

ピアニストというより香港スターのように見えました。

またすぐ飛行機で移動のようです。

 

帰り道、息子は爆睡。

帰宅後、1時まで定期考査の勉強をしておりました。

 

ユンディ・リ 六ヶ所スワニー①

11月8日(日)、チケットが手に入ったので、息子と共に2時間かけて

六ヶ所村文化交流センターまで聴きに行って参りました。

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下北縦貫道路というものがあるのですね。

とても快適なドライブでした。

息子は六ヶ所村の大規模な太陽電池パネルと風力発電(本当に見渡す限り、一面)に、

すごいね、と感慨深げ。

 

原燃の施設に、これが日本のお荷物かぁと。

まぁ、そのお陰でチケットが安いんだけどね。

(全席5千円。上のポスターとの値段の違いが凄すぎる。)

そもそも、それがなかったらユンディ・リ来てないし。

あ、そうだ、ここ、フランス人も働いているらしいよ。

フランスも原子力の国だもんね。

など、とりとめもなく勝手な話をぼそぼそ二人で話しているうちに会場へ到着。

 

会場も村の施設としては、とても立派でした。

ピアノももちろんスタンウェイが入っています。

 

席は前方左。手元とペダリングが見えるし、

アイドル並みと評されるユンディのお顔立ちもよく見える

視覚的にはベストに近い席でした。

 

演目は、オールショパン

前半がバラード 第1番、2番、3番、4番

15分の休憩を挟んで

24の前奏曲

 

バラードはどうだったんでしょう。

休憩時後ろの席のマダム方は素晴らしいと絶賛しておりましたが、

何だか評価できないまま終了。(単に私に聴く耳がないだけでしょうが。)

 

後半24の前奏曲は、流石でした。

ダイナミックで都会的。

パティシエが上手にキャラメリゼした上質なアーモンドチョコレートのような

都会的な軽さとこくがある演奏。

 

とにかくピアニッシモが美しい。

またペダリングも流石の技術ですね。

結構長く踏んでいるように見えるのですが、切り替えが絶妙なのかにごらない。

ペダルと靴のぶつかる音が少し耳についたのですが、それは席が前だからかもしれません。ソフトペダルも上手く効果的に使っているのがよく分かりました。

 

個人的に雨だれは好きな曲ではないのですが、 ユンディの雨だれはとても素敵でした。

息子も自分はもっと情緒のある弾き方が好みだけれど、

やっぱりかっこいいピアノだよね。フォルテもズンとくるし、と感動したようです。

 

続きます。